シャクガ科

2011年7月14日 (木)

蝶と間違えそうな白黒の蛾

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霧に包まれる初夏のスキー場。ここ群馬県片品村のスキー場には山菜狩りの人たちが大勢やってきます。


山菜を探してふと足元に目をやると…


傷ついた蝶が羽を休めています。


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あれ? 蝶じゃないですね〜


どうやらシャクガの仲間のようですが、上品なデザインとスマートな胴体をしています。これじゃぁ蝶と間違えても不思議ではないでしょう。


名前はサカハチクロナミシャクのようです。ごく普通の蛾らしいのですが、見かけた記憶がありません。


幼虫の食草はツツジ科やカバノキ科の植物らしいです。レンゲツツジやウラジロヨウラク、シラカバなどが好物だとか。確かにこれらの植物は茨城県南部にはありません。なので、見たことがなくて当たり前なのかもしれません。


●サカハチクロナミシャク/Rheumaptera hecate hecate
シャクガ科ナミシャク亜科


参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑 上』


(撮影:2011.6.11/群馬県片品村)


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2011年6月27日 (月)

白と黒と灰と/モノトーンデザインの妙

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蛾のなかには白黒の地味なものがいます。そんな蛾たちは華やかさには欠けるものの、妙に高貴な印象を与えたりするものです。


潔いデザインというのでしょうか、変に記憶に残ったりするんですね〜


子どもの頃、マサキに止まっていたユウマダラエダシャクをよく見かけました。「おどろおどろしい蛾だなぁ」と不気味に感じていた自分を今でも思い出します。その記憶が鮮烈に甦るのが、写真のような地味な蛾を見た瞬間。


そうなんです。私の場合、記憶の扉を開くものが蛾だったりするわけです。蛾が嫌いではないのは、そのあたりに理由があるのかもしれません。


こちらの蛾はユウマダラエダシャクではなく、ウンモンオオシロヒメシャクのようです。こんな模様や色を美しいと思えるのは、もしかすると幸せなことなのかもしれない…と思うようにしています。


●ウンモンオオシロヒメシャク/Somatina indicataria morata
シャクガ科ヒメシャク亜科


幼虫の食草はスイカズラ科の植物のようです。スイカズラやオオバヒョウタンボクという名前が挙がっていました。スイカズラなら茨城県南部にいっぱいありますから、この蛾もいっぱいいることでしょう。


参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑 上』


(撮影:2011.6.12/土浦市)


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2011年5月25日 (水)

緑のシャクガに関する妄想

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昨年の夏、筑波山の中腹で行われた子ども向けの学習活動にスタッフとして参加し、ライトトラップを実施しました。この蛾はそのとき灯火に集まってきた一種。たぶん、ヒメシロフアオシャクだと思います。


一般の人に「これは緑色の蝶です」と言ったら、たぶん信じてくれるのではないでしょうか。それくらいきれいな蛾だと思います。


しみじみ見ていたら、どことなくタテハチョウの止まり方に似ているような気がしてきました。さらに、シャクガの飛び方もタテハチョウの飛翔に似ているような気が…


話は変わりますが、一般の人の間で蛾と蝶の違いが話題になることがありますけど、専門的にはどんな線引きがされているのでしょう。明確な区別伝があるのでしょうか?


そう言えば、緑の蝶って見た記憶がありません。緑の蝶はいないけど緑の蛾はいる。こんなところに蛾と蝶の違いのヒントが隠されているような…。そんな妄想が頭のなかで渦巻いてしまいます。さらに、シャクガとタテハチョウが意外にも系統的に近いなんてことがあったりして…


でもね〜、タテハチョウのように翅を静止させて滑空するような飛び方はシャクガにないしなぁ。あ〜あ、頭がこんがらがってきました。

*追記/そう言やぁ、緑の蝶でミドリシジミという種がいたのを思い出しました。もっと光沢のある鉱物的な色ですが、確かに緑です。


●ヒメシロフアオシャク/Eucyclodes infractus
シャクガ科アオシャク亜科

幼虫の食草はヒサカキらしいので、珍しい蛾ではなさそうです。でも、あまり見かけません。ぜひ幼虫の姿も拝見したいものです。

参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑 上』
(2010.8.8/筑波山中腹)

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2011年5月22日 (日)

飛び回る四月のシャクガ

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4月の末につくば市の植物園できのこ調査をしていた時に見かけた蛾です。何匹も目にしたので一般的な蛾だと思います。いかにもシャクガという外見でした。小型とは言えない大きさでした。どちらかというと大型と言えそうなタイプです。


図鑑とネットで検索した結果、オオトビスジエダシャクと判断しました。あまりにも数多く飛び回っていたので、身近な植物を食草にしているのだろうと想像。


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ネットの情報によると、幼虫の食草はヤナギ科、ヤマモモ科、カバノキ科、ブナ科、マンサク科、バラ科、マメ科、ツバキ科など、数えきれない種類の植物があげられています。なるほど個体数が多いわけです。

●オオトビスジエダシャク/Ectropis excellens
シャクガ科エダシャク亜科


参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑 上』

(撮影:2011.4.29/つくば市)


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2011年5月17日 (火)

標高1500mのシャクガ

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きれいな蛾はいないかな。常々そう思っていますが、なかなか出会えません。


先日見つけた蛾は標高1500mのところにいたシャクガの仲間らしきもの。


図鑑の写真と見比べて探してみましたが、名前はわからずじまい。いつもながらシャクガは手強いです。

(2011.5.6/栃木県矢板市)


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2010年7月27日 (火)

尾瀬のシャクガ

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尾瀬で見かけた蛾です。鳩待峠から尾瀬ケ原に向かう山のなかにいました。キシタエダシャクのようです。触角が櫛歯状でないのでメスの個体です。

幼虫の食餌植物はアセビやレンゲツツジ、ヤマツツジなどのツツジ科植物だそうです。

●キシタエダシャク/Arichanna melanaria fraternal
シャクガ科エダシャク亜科

参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑 上』
(2010.7.25/群馬県片品村)

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2010年6月27日 (日)

カギバのようなシャクガ

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青い(というか、緑ですかね)シャクガはきれいです。アオシャクと呼ばれる仲間は種も多数ですが、この蛾はかなり大型の部類です。モンシロチョウより大きいと思います。

前の翅がカギバの仲間のように尖っています。調べてみたらカギバアオシャクでした。この名前、カギバに似た翅の形から名付けられたのでしょうか? じつにきれいな蛾です。個人的には蝶と同等に美しい蛾だと思います。

幼虫の食餌植物はブナ科コナラ属。コナラ、クヌギ、その他カシ類だそうです。


●カギバアオシャク/Tanaorhinus reciprocatus confuciarius
シャクガ科アオシャク亜科

参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑』
(2010.6.27/つくば市)

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2010年5月16日 (日)

シャクガは眩しすぎて

本当に眩しいというわけではありません。似た種類が多い上、種類数が膨大なので目を背けたくなるという意味です。特に地味な模様のシャクガは「見なかったことにしよう作戦」を企てることが多くなります。

それでも名前を割り出そうと果敢にトライすることもあります。しか〜し、撃沈されることがほとんど。ただ時間だけが流れていきます。まだまだ修行が足りないということです。


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今回、私を撃沈させた蛾はこちら。たぶんシャクガの仲間だと思うんですが…
最近よく見るので、この時季に発生する種なのでしょう。


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そして、こちらも。模様に特徴があってわかりそうな気がするのですが、見事に撃沈されました。情けなや〜

気が向いたら再び攻撃に転じたいと思います。

参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑 上』

(撮影:2010.5.14/石岡市)

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2009年9月17日 (木)

頬紅に染まる

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前回報告した赤い線の入ったシャクガによく似ています。違いは、赤く染まった面積が広いこと。左右の上翅を横断する線だけでなく、翅の縁も強く赤味を帯びています。ほんのり染まったようすがとても美しく感じられます。この微妙なさじ加減が、蛾の秘めたる魅力ではないでしょうか。

図鑑とネットで検索して、ベニスジヒメシャクと判断しました。


●ベニスジヒメシャク/Timandra recompta prouti
シャクガ科ヒメシャク亜科

参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑 上』
(2009.9.12/土浦市)

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2009年9月 6日 (日)

赤い線のシャクガ。そっくりさんがいっぱい

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シンプルなデザインと色の組み合わせが格好いいです。赤いストライプが粋ですね〜

図鑑を見たら、そっくりな蛾が4種もいました。どこをどう見分ければよいのか、私にはわかりませんでした。結局、判断できず。

個体数が多いのはコベニスジヒメシャクのようなので、たぶんその可能性が一番高いと思います。


参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑 上』
(2009.9.1/桜川市・旧真壁町)

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