5月の蛾

2012年7月 1日 (日)

白いリボンの妖精

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蛾の種類にヒゲナガガ科があります。この科の蛾はみんな長い触角を持っています。


自分は毎年、5月から6月頃にヒゲナガガ科の蛾をよく見かけます。


この蛾の飛翔は、他のどの蛾よりもゆっくりで、じっと見ていると静止しているかのような錯覚に陥ります。翅は激しく羽ばたいているのに前に進まない。そんな飛び方です。長い触角が空気抵抗を強めているようです。


彼女たちの姿は、まるで空気の川を泳いでいるかのよう。


本人たちは必死なのでしょうが、見ているものにとっては優雅な飛翔にも見えてしまいます。


学名は「糸を持つ蛾」を表しているようです。糸とは長い触角のことではないでしょうか。

●クロハネシロヒゲナガ/Nemophora albiantennella
ヒゲナガガ科 亜科和名は未定


参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑 上』


(撮影:2012.5.13/土浦市)

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2012年5月15日 (火)

蛾は人生を豊かにする/宝石のような小さな蛾

忌み嫌われる昆虫の一つに蛾がいます。蝶はあれほど脚光を浴びるのに、なぜ蛾は嫌われるのでしょう。


捕虫網を野原で振り回していても、人はそれほど気に掛けないでしょう。しかし、毒瓶を持って街灯の下を徘徊していると、なんとなく白い目で見られそう。


蛾を愛する人はちょっと肩身の狭い思いをしているような気がします。


蛾のおもしろさはいろいろあると思います。まずそのひとつが膨大な種の多さでしょう。それにともない模様や色彩の多様さが生まれます。コレクター的な目から見たら、収集のゴールが果てしない地平線の向こうに見えるのではないでしょうか。


誰もこんなことは考えないでしょうけど…

私はよくこう思います。

「生きている間に、日本に生息する蛾のうち何種類が見られるのだろう?」と。

見ても見なくても人生に影響はないでしょうが、たまにそんなことを考えます。

なぜって? 

たま〜にきれいな蛾を見たりすると、他にもっときれいな蛾がいるんじゃないかと期待するからです。


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そんな蛾を先日見つけました。


図鑑とネットで調べたらカノコマルハキバガという蛾でした。


大きさは10ミリに満たない小さな蛾です(開張は15〜19mmくらい)。極小とも言える体に、意匠を凝らしたデザインと目も覚めるような色彩が施されています。こんな蛾に出会うと、「きっと、ほかにもきれいな蛾がいるんじゃないか」と胸がワクワクします。当然「見たい」と思います。


そんな、いつ叶うとかもわからない期待を抱きながら暮らすのも人生を豊かにする方法の一つではないでしょうか。

●カノコマルハキバガ/Schiffermuelleria zelleri
マルハキバガ科マルハキバガ亜科

参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑 下』


(撮影:2012.5.13/土浦市)

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2011年5月17日 (火)

標高1500mのシャクガ

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きれいな蛾はいないかな。常々そう思っていますが、なかなか出会えません。


先日見つけた蛾は標高1500mのところにいたシャクガの仲間らしきもの。


図鑑の写真と見比べて探してみましたが、名前はわからずじまい。いつもながらシャクガは手強いです。

(2011.5.6/栃木県矢板市)


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2010年5月21日 (金)

さまようヒゲナガ

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この長いひげの持ち主はヒゲナガガの一種に違いありません。

ネットで調べてみたら、ヤマキヒゲナガ、ウスベニヒゲナガ、ツマモンヒゲナガのどれかのような気がしました。この三種はとてもよく似ているらしく、専門の方達も情報が錯綜しているみたいです。ちょっとお騒がせのヒゲナガガのようです。


参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑 上』

(撮影:2010.5.17/つくば市・筑波山)

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2010年5月16日 (日)

シャクガは眩しすぎて

本当に眩しいというわけではありません。似た種類が多い上、種類数が膨大なので目を背けたくなるという意味です。特に地味な模様のシャクガは「見なかったことにしよう作戦」を企てることが多くなります。

それでも名前を割り出そうと果敢にトライすることもあります。しか〜し、撃沈されることがほとんど。ただ時間だけが流れていきます。まだまだ修行が足りないということです。


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今回、私を撃沈させた蛾はこちら。たぶんシャクガの仲間だと思うんですが…
最近よく見るので、この時季に発生する種なのでしょう。


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そして、こちらも。模様に特徴があってわかりそうな気がするのですが、見事に撃沈されました。情けなや〜

気が向いたら再び攻撃に転じたいと思います。

参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑 上』

(撮影:2010.5.14/石岡市)

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2010年5月15日 (土)

黄色のチラリズム

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黄色、それはどうしても目が行ってしまう色。警戒を促したり注視度を高めたりするには最適の色だと思います。

そんな色を下翅に持つ蛾は意外に多いのではないでしょうか。ヤガ科のなかのカトカラと呼ばれるものに顕著な例があるように思います。なぜ黄色なのか、その意味は知りませんが、印象に残ることだけは確かです。この蛾も同様です。

ヤガ科の蛾であることは予測できましたが、名前まではわかりません。調べてみるとアツバ亜科のクロキシタアツバでした。

どこも擦れていなくて羽化したてのような雰囲気です。渋めの色の上翅が黄色と好対称です。チラリとのぞく下翅がより眩しく感じます。色の魔術師と言ったら褒め過ぎでしょうか。蝶にはない美しさがあると思います。


●クロキシタアツバ/Hypena amica
ヤガ科アツバ亜科

参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑 下』

(撮影:2010.5.14/石岡市)

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2010年5月13日 (木)

泳げシロヒゲ君

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今ごろの時季はヒゲナガガ科の繁殖期なのでしょうか? いろいろなところでよく目にします。見かけるのは二種類。まずはこちらのホソオビヒゲナガです。


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もう一種がクロハネシロヒゲナガです。両種とも白くて長いひげを持っています(根元の方は黒いです)。

飛んでいるのを観察していると、まるで水のなかを一生懸命泳いでいるように見えて仕方ありません。この長いひげが重いのか、かなりの空気抵抗があるのか、飛ぶのにだいぶ苦労しているように感じます。にもかかわらず搭載しているということは、そうとう重要な機能を持っているヒゲなのだろうと思います。メスのフェロモンを関知する超高感度の感覚器官なのでしょうか?


●ホソオビヒゲナガ/Nemophora aurifera
ヒゲナガガ科 亜科和名未定

●クロハネシロヒゲナガ/Nemophora albiantennella
ヒゲナガガ科 亜科和名未定

参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑 上』

(上:2010.5.10/笠間市、下:2010.5.7/つくば市)

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2010年5月11日 (火)

落葉の上では見つからない

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たまたま気づきましたが、落葉の色と同じなので見つけにくい蛾です。まったく擦れたところがないので、羽化したばかりなのかもしれません。色彩は地味ですが美しい蛾だと思います。たぶん、オオバコヤガでしょう。全国的に見られる普通種のようです。


●オオバコヤガ/Diarsia canescens
ヤガ科モンヤガ亜科

(撮影:2010.5.4/石岡市)

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2010年5月 5日 (水)

変幻自在?

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以前、プライヤハマキという蛾を調べていて、同種にはいろいろな模様があることを知りました。いわゆる模様の変異というやつでしょうか、とにかく決まった型がないような蛾でした。

ということで、この写真の蛾もプライヤハマキではないかと睨んだ次第です。合っているか間違っているかわかりませんが、とりあえずプライヤハマキということにしておきます。


(撮影:2010.5.1/石岡市)

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2010年5月 1日 (土)

霜降り模様の蛾

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変わった蛾を見つけました。体長は10ミリくらい。ハマキガの仲間のようです。

図鑑とネットで調べて、セシモフリヒメハマキという蛾ではないかと判断しました。図鑑ではセシモフリコハマキになっていましたが、名前が変わったようです。


●セシモフリヒメハマキ/Grapholita endrosias
ハマキガ科ヒメハマキガ亜科

参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑 上』

(撮影:2010.5.1/石岡市)

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