2013年7月15日 (月)

擬態か、同化か、偶然か

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何の写真か?


トチノキの樹皮です。


ここに何か隠れています。


蛾です。


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オオケンモンでしょうか。


見逃しそうなくらい同化しています。


お見事!


●オオケンモン/Acronicta major
ヤガ科ケンモンヤガ亜科


参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑 下』


(撮影:2013.7.15/栃木県さくら市)

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2012年7月 1日 (日)

白いリボンの妖精

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蛾の種類にヒゲナガガ科があります。この科の蛾はみんな長い触角を持っています。


自分は毎年、5月から6月頃にヒゲナガガ科の蛾をよく見かけます。


この蛾の飛翔は、他のどの蛾よりもゆっくりで、じっと見ていると静止しているかのような錯覚に陥ります。翅は激しく羽ばたいているのに前に進まない。そんな飛び方です。長い触角が空気抵抗を強めているようです。


彼女たちの姿は、まるで空気の川を泳いでいるかのよう。


本人たちは必死なのでしょうが、見ているものにとっては優雅な飛翔にも見えてしまいます。


学名は「糸を持つ蛾」を表しているようです。糸とは長い触角のことではないでしょうか。

●クロハネシロヒゲナガ/Nemophora albiantennella
ヒゲナガガ科 亜科和名は未定


参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑 上』


(撮影:2012.5.13/土浦市)

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2012年5月15日 (火)

蛾は人生を豊かにする/宝石のような小さな蛾

忌み嫌われる昆虫の一つに蛾がいます。蝶はあれほど脚光を浴びるのに、なぜ蛾は嫌われるのでしょう。


捕虫網を野原で振り回していても、人はそれほど気に掛けないでしょう。しかし、毒瓶を持って街灯の下を徘徊していると、なんとなく白い目で見られそう。


蛾を愛する人はちょっと肩身の狭い思いをしているような気がします。


蛾のおもしろさはいろいろあると思います。まずそのひとつが膨大な種の多さでしょう。それにともない模様や色彩の多様さが生まれます。コレクター的な目から見たら、収集のゴールが果てしない地平線の向こうに見えるのではないでしょうか。


誰もこんなことは考えないでしょうけど…

私はよくこう思います。

「生きている間に、日本に生息する蛾のうち何種類が見られるのだろう?」と。

見ても見なくても人生に影響はないでしょうが、たまにそんなことを考えます。

なぜって? 

たま〜にきれいな蛾を見たりすると、他にもっときれいな蛾がいるんじゃないかと期待するからです。


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そんな蛾を先日見つけました。


図鑑とネットで調べたらカノコマルハキバガという蛾でした。


大きさは10ミリに満たない小さな蛾です(開張は15〜19mmくらい)。極小とも言える体に、意匠を凝らしたデザインと目も覚めるような色彩が施されています。こんな蛾に出会うと、「きっと、ほかにもきれいな蛾がいるんじゃないか」と胸がワクワクします。当然「見たい」と思います。


そんな、いつ叶うとかもわからない期待を抱きながら暮らすのも人生を豊かにする方法の一つではないでしょうか。

●カノコマルハキバガ/Schiffermuelleria zelleri
マルハキバガ科マルハキバガ亜科

参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑 下』


(撮影:2012.5.13/土浦市)

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2011年12月29日 (木)

奥鬼怒の蛾 1

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鬼怒川の源流近くにハイキングに行ったときに見つけた蛾です。

キミャクヨトウでしょうか。

隣に写っているのはザトウムシです。

●キミャクヨトウ/Dictyestra dissecta
ヤガ科ヨトウガ亜科

幼虫の食草はウリ科のアマチャヅルやカラスウリだそうです。

参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑 下』


(撮影:2011.10.22/栃木県日光市)

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2011年7月14日 (木)

蝶と間違えそうな白黒の蛾

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霧に包まれる初夏のスキー場。ここ群馬県片品村のスキー場には山菜狩りの人たちが大勢やってきます。


山菜を探してふと足元に目をやると…


傷ついた蝶が羽を休めています。


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あれ? 蝶じゃないですね〜


どうやらシャクガの仲間のようですが、上品なデザインとスマートな胴体をしています。これじゃぁ蝶と間違えても不思議ではないでしょう。


名前はサカハチクロナミシャクのようです。ごく普通の蛾らしいのですが、見かけた記憶がありません。


幼虫の食草はツツジ科やカバノキ科の植物らしいです。レンゲツツジやウラジロヨウラク、シラカバなどが好物だとか。確かにこれらの植物は茨城県南部にはありません。なので、見たことがなくて当たり前なのかもしれません。


●サカハチクロナミシャク/Rheumaptera hecate hecate
シャクガ科ナミシャク亜科


参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑 上』


(撮影:2011.6.11/群馬県片品村)


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2011年6月27日 (月)

白と黒と灰と/モノトーンデザインの妙

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蛾のなかには白黒の地味なものがいます。そんな蛾たちは華やかさには欠けるものの、妙に高貴な印象を与えたりするものです。


潔いデザインというのでしょうか、変に記憶に残ったりするんですね〜


子どもの頃、マサキに止まっていたユウマダラエダシャクをよく見かけました。「おどろおどろしい蛾だなぁ」と不気味に感じていた自分を今でも思い出します。その記憶が鮮烈に甦るのが、写真のような地味な蛾を見た瞬間。


そうなんです。私の場合、記憶の扉を開くものが蛾だったりするわけです。蛾が嫌いではないのは、そのあたりに理由があるのかもしれません。


こちらの蛾はユウマダラエダシャクではなく、ウンモンオオシロヒメシャクのようです。こんな模様や色を美しいと思えるのは、もしかすると幸せなことなのかもしれない…と思うようにしています。


●ウンモンオオシロヒメシャク/Somatina indicataria morata
シャクガ科ヒメシャク亜科


幼虫の食草はスイカズラ科の植物のようです。スイカズラやオオバヒョウタンボクという名前が挙がっていました。スイカズラなら茨城県南部にいっぱいありますから、この蛾もいっぱいいることでしょう。


参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑 上』


(撮影:2011.6.12/土浦市)


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2011年5月25日 (水)

緑のシャクガに関する妄想

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昨年の夏、筑波山の中腹で行われた子ども向けの学習活動にスタッフとして参加し、ライトトラップを実施しました。この蛾はそのとき灯火に集まってきた一種。たぶん、ヒメシロフアオシャクだと思います。


一般の人に「これは緑色の蝶です」と言ったら、たぶん信じてくれるのではないでしょうか。それくらいきれいな蛾だと思います。


しみじみ見ていたら、どことなくタテハチョウの止まり方に似ているような気がしてきました。さらに、シャクガの飛び方もタテハチョウの飛翔に似ているような気が…


話は変わりますが、一般の人の間で蛾と蝶の違いが話題になることがありますけど、専門的にはどんな線引きがされているのでしょう。明確な区別伝があるのでしょうか?


そう言えば、緑の蝶って見た記憶がありません。緑の蝶はいないけど緑の蛾はいる。こんなところに蛾と蝶の違いのヒントが隠されているような…。そんな妄想が頭のなかで渦巻いてしまいます。さらに、シャクガとタテハチョウが意外にも系統的に近いなんてことがあったりして…


でもね〜、タテハチョウのように翅を静止させて滑空するような飛び方はシャクガにないしなぁ。あ〜あ、頭がこんがらがってきました。

*追記/そう言やぁ、緑の蝶でミドリシジミという種がいたのを思い出しました。もっと光沢のある鉱物的な色ですが、確かに緑です。


●ヒメシロフアオシャク/Eucyclodes infractus
シャクガ科アオシャク亜科

幼虫の食草はヒサカキらしいので、珍しい蛾ではなさそうです。でも、あまり見かけません。ぜひ幼虫の姿も拝見したいものです。

参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑 上』
(2010.8.8/筑波山中腹)

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2011年5月22日 (日)

飛び回る四月のシャクガ

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4月の末につくば市の植物園できのこ調査をしていた時に見かけた蛾です。何匹も目にしたので一般的な蛾だと思います。いかにもシャクガという外見でした。小型とは言えない大きさでした。どちらかというと大型と言えそうなタイプです。


図鑑とネットで検索した結果、オオトビスジエダシャクと判断しました。あまりにも数多く飛び回っていたので、身近な植物を食草にしているのだろうと想像。


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ネットの情報によると、幼虫の食草はヤナギ科、ヤマモモ科、カバノキ科、ブナ科、マンサク科、バラ科、マメ科、ツバキ科など、数えきれない種類の植物があげられています。なるほど個体数が多いわけです。

●オオトビスジエダシャク/Ectropis excellens
シャクガ科エダシャク亜科


参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑 上』

(撮影:2011.4.29/つくば市)


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2011年5月17日 (火)

標高1500mのシャクガ

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きれいな蛾はいないかな。常々そう思っていますが、なかなか出会えません。


先日見つけた蛾は標高1500mのところにいたシャクガの仲間らしきもの。


図鑑の写真と見比べて探してみましたが、名前はわからずじまい。いつもながらシャクガは手強いです。

(2011.5.6/栃木県矢板市)


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2010年12月 8日 (水)

水玉メイガ

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翅を広げて20ミリくらいの小さな蛾です。メイガの仲間らしき雰囲気を漂わせています。

調べてみたら、やっぱりメイガの仲間でした。名前はシロモンノメイガ。写真で見るとどうってことはない蛾ですが、実物を見ると意外にも可憐な愛らしい蛾です。「超小型の蝶ですよ」と言ったら信じてもらえそうな気がします。チラチラと飛んでいるところを眺めていると蝶のように思えてくるから不思議です。


●シロモンノメイガ/Bocchoris inspersalis
メイガ科ノメイガ亜科

参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑 上』
(2010.10.3/石岡市・旧八郷町)

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