蛾は人生を豊かにする/宝石のような小さな蛾
忌み嫌われる昆虫の一つに蛾がいます。蝶はあれほど脚光を浴びるのに、なぜ蛾は嫌われるのでしょう。
捕虫網を野原で振り回していても、人はそれほど気に掛けないでしょう。しかし、毒瓶を持って街灯の下を徘徊していると、なんとなく白い目で見られそう。
蛾を愛する人はちょっと肩身の狭い思いをしているような気がします。
蛾のおもしろさはいろいろあると思います。まずそのひとつが膨大な種の多さでしょう。それにともない模様や色彩の多様さが生まれます。コレクター的な目から見たら、収集のゴールが果てしない地平線の向こうに見えるのではないでしょうか。
誰もこんなことは考えないでしょうけど…
私はよくこう思います。
「生きている間に、日本に生息する蛾のうち何種類が見られるのだろう?」と。
見ても見なくても人生に影響はないでしょうが、たまにそんなことを考えます。
なぜって?
たま〜にきれいな蛾を見たりすると、他にもっときれいな蛾がいるんじゃないかと期待するからです。
図鑑とネットで調べたらカノコマルハキバガという蛾でした。
大きさは10ミリに満たない小さな蛾です(開張は15〜19mmくらい)。極小とも言える体に、意匠を凝らしたデザインと目も覚めるような色彩が施されています。こんな蛾に出会うと、「きっと、ほかにもきれいな蛾がいるんじゃないか」と胸がワクワクします。当然「見たい」と思います。
そんな、いつ叶うとかもわからない期待を抱きながら暮らすのも人生を豊かにする方法の一つではないでしょうか。
●カノコマルハキバガ/Schiffermuelleria zelleri
マルハキバガ科マルハキバガ亜科
参考サイト:みんなで作る日本産蛾類図鑑
http://www.jpmoth.org/
参考文献:保育社『原色日本蛾類図鑑 下』
(撮影:2012.5.13/土浦市)
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)














最近のコメント